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人の暮らし・生産文化の痕跡

culture

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ゆのさわこうざんあと

湯ノ沢鉱山跡

湯ノ沢鉱山跡

中津川地区には、金、銅、鉛、亜鉛、マンガン、石膏などさまざまな鉱物を採掘した鉱山がありました。現在はその多くが土中に埋もれてしまい、当時の様子を知ることができる場所は少なくなっています。
今も坑道を見ることができるのは湯ノ沢間欠泉付近にある湯ノ沢鉱山跡です。
江戸から明治期の坑道が確認されていますが、戦国時代には金を採掘していたとも伝わっています。
坑道の暗闇を覗くと、中津川地区の生産の文化を支えたかつての熱気が伝わってくるようです。

湯ノ沢鉱山跡2
鉱脈
湯ノ沢鉱山跡3

ものづくり文化 中津川

中津川は豊かな山林資源を利用した「ものづくり文化」が根付いた地域です。
江戸時代には木を原料とした椀、皿、鋤、下駄や炭、近年には獅子頭なども作られていました。また植物の皮を編んだザル、菅の葉を用いた菅笠が大量に作られ、中津川に大きな利益をもたらしました。
もちろん材木、山菜やキノコなども重要な商品でした。また各所に鉱山が開かれ、中世や近世には金、銀、銅、近代以降は鉛、亜鉛、石膏、マンガンなどが採掘されました。

最古のものづくりとしては、縄文時代に頁岩を割った石器が作られており、中津川は数千年に及ぶものづくりの歴史がある地域といえるのです。

このような資源が豊富だったのは、飯豊山の隆起によって豊かな山林資源が茂る環境が整えられたこと、火山活動によって鉱物資源が確保できたからだと考えられます。

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